仔犬のぬいぐるみ
24~5歳の時だったでしょうか、何故かふと思い出したように描いた曲です。
幼稚園に上がったか上がらないかぐらいに、仔犬のぬいぐるみを買って貰いました。勿論、小学校に上がる頃には外に持ち歩くことはしなかったのですが、それでも中学生か高校生になるぐらいまでは僕の部屋にいました。もう、大分薄汚れてしまって、家族からももういいでしょうと言われたのですが、ちょっととぼけた様な顔がなかなか可愛くて捨てきれないでいた様です。笑
流石にもう随分前にいなくなりましたが、捨てた記憶が無いんです。でも、いないと言うことは何処かで処分したんでしょうね。今は彼(彼女)の励ましのお陰か少々のことではへこたれない煮ても焼いても食えないオジサンになりましたけど。笑
大人になるって言うのは、自分の意志で責任感を持って強く生きていける様になると言うこと(勿論、完璧ではありません)ですが、強くなる為に残念ながら子供の頃には当たり前の様に持っていた感性もなくしてしまうことでもあります。逆に言えば守られていたからこそ弱くもあれた、弱いからこそデリケートなことも感じることが出来たとも言えると思うのです。自分で自分を守ることが出来るようになり、更には自分の大切な人をも守ることが出来る様になると言うことは、生きて行く上では大切なことですし、誰しもがそうなれるように頑張っているのですが、強くなる為に捨てなければ(失わなければ)いけないことも沢山あるのです。そんな心をちょっとセンチになって歌った歌です。自分の作品ながら発想が面白かったのでアレンジしてアップしてみました。
※ 余談ですが、僕の幼い頃の親友に驚くほど似ているこのぬいぐるみは、何とフランス製の古いぬいぐるみだそうです。僕は、勿論良家の子息でもないので彼は国産の大量生産だったと思うのですが、正直他人(他ぬいぐるみ)の空似で驚きました。笑